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ブックレビューまたもや一気出し [BOOKレビュー]

というわけで今回は11冊いかせていただきます。
興味の他に、気力と根性がある方のみどうぞ(笑)

猫丸先輩の空論 (講談社文庫)

猫丸先輩の空論 (講談社文庫)

  • 作者: 倉知 淳
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/12
  • メディア: 文庫
帯には「童顔探偵」と書いてありますが、
この人はやっぱり「スチャラカ探偵」の方が似合うと思うんですが(笑)
猫丸先輩のシリーズは、長いと思っていたんですが、これシリーズ第2弾?。
いやいや、その前に創現推理で書いているから通算5作目ですね。
短編では人死にはせず(ある意味死んでますが(爆))、
ちょっと不思議な出来事をあーでもないこーでもないとつつき回す。
それも基本的には自分の利のために。
一歩間違えればかなり嫌な奴になりそうなんですが、得なキャラしてますよねぇ。
職業的には仙人が似合いそうなんですが、こんな俗な仙人もないでしょう。


叔父殺人事件―グッドバイ (講談社文庫)

叔父殺人事件―グッドバイ (講談社文庫)

  • 作者: 折原 一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: 文庫
叔母殺人事件<偽りの館> 」を読んだら、
やっぱりこっちも読まなくちゃいけないでしょう。
ただねぇ、氏の作品を読む時にはどうしても「叙述トリック」と言うのが頭にあるから
多少構えて読んでしまうんですよねぇ。
まぁ、そうした所で結局は騙されてしまうんですが(笑)
そして騙された後にもう1度読み返さないと
何がどうなっていたのかがハッキリとはわからないというのがまた(^_^;)


レタス・フライ (講談社文庫)

レタス・フライ (講談社文庫)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/03/13
  • メディア: 文庫
ミステリとは一概にくくれない短編集です。
まぁ、賛否は分かれる所でしょうけど、
私は最後の1編「刀之津診療所の怪」だけのために買ってもいいと思う。
メイン出演者はGシリーズなんですけどね。
と、シリーズ名をあげたと言うことは、他のシリーズとも絡んでくると(笑)
(ほぼ)同時代を背景としたシリーズを持っていると、
こういう芸当が出来るから楽しいですよねぇ。
あ、そういえば以前に、各シリーズの人間相関図を作っていた方がいましたが、
あれもなかなかに面白かった。
今度はそこに「女王シリーズ」まで踏み込んで欲しい所です。
氏は絶対に考えてるから(笑)


深淵のガランス (文春文庫)

深淵のガランス (文春文庫)

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/03/10
  • メディア: 文庫
冬狐堂、蓮丈那智、香菜里屋、裏京都と魅力溢れる人気シリーズを持っている氏ですが、
そこにさらなるキャラクターが増えました。
これまでの職業は、旗師、民族学者、ビアバーのマスター、寺の下男(一応)と
それぞれに個性的でしたが、今回は花師と絵画修復師二つの顔を持つ男!
今までは女性の方が”プロ”として書かれていましたが、男性キャラでは初めてではないでしょうか?
氏の作品の特徴でもある「プロの仕事」をきっちりと書きながらも
これまで以上にハードボイルドな香りもします。
さらに朱大人に娘の明花、先代からのスタッフ前畑善次郎など、
二癖も三癖もありそうなキャラがまだおとなしく控えている。
さらに、絵画修復師となればあの方との関わりも出てくるでしょうし、
(作中では明記されていませんが・・・)
なかなかに目が離せないシリーズになりそうです。


ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/03/10
  • メディア: 文庫
買ったはいいけど積ん読状態で、先に地上波で映画を見てしまったという情けない作品です。
けど、たぶん映画先に見てよかったわ。
だって、絵画やアイテムなどは言葉で説明されてもわかりづらいものがかなりあるんだもん。
それに、映画の方は暗号を解く過程を多少はしょっているので、原作の方が謎解きとしては面白い。
ただ、私はキリスト教を体系的に習ったこともないし、高校の時は日本史専攻だったし、
歴史的背景としてわからないことが多々あったんですよね。
だから半分Wikiとにらめっこしながらだったり(笑)
ダン・ブラウン氏ははじめに「すべて事実に基づいて書いている」としていますが、
1つの事実も解釈の仕方や読み解き方でいくらでも意味が変わります。
それをふまえて読まないと、痛い目見るかも(笑)
これを読み終わってから、早速「天使と悪魔」を注文しちゃいました。


秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/02
  • メディア: 文庫

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件〈下〉(創元推理文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/03/05
  • メディア: 文庫

久々となる小市民シリーズ第3弾。
前作で互恵関係を解消した小鳩君と小山内さんそれぞれに恋人が出来ました!
とはいっても”普通の恋人”になるということは2人にとっては一筋縄ではいかないようで、
なかなかに努力を強いられてしまうんですね。
そこに絡んでくる連続放火事件。
2人は小市民の道を突き進めるのか?!
ってな具合なんですが、そう上手くいくはずもなく(笑)
それにしても最後の一言、小山内さん怖いって!


センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険 (講談社文庫)

センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 真由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/08/11
  • メディア: 単行本
ここから篠田真由美氏3連投いきます。
まずは蒼を主人公に据えた外伝的短編集。
外部との接触をはじめた頃から、高校時代、そして大学での出来事を書いています。
建築家探偵シリーズにおける蒼の位置って結構難しいと思うんですよね。
ミステリという括りだけならまだしも、成長の物語としても表現していくとなると。
だからこういった外伝があるのは非常に楽しみです。
そのうち深春の外伝もあるかな。
あ、でもそれは単なる旅行記か?(笑)
ただ、収録されている「ダイイングメッセージ Y」って
アンソロジー用に書き下ろされた奴なんで読むの3回目かな(笑)
その続編「センティメンタル・ブルー」があったのは嬉しかったけど。


月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 真由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/09/14
  • メディア: 文庫
3連投第2弾は、建築家探偵シリーズの本編。
なんと新キャラ登場です!
それもリアリストかつある意味ニヒリストな京介の対極に位置する美少女霊能者!!
もの凄いキャラ登場させちゃったな(笑)
門野のオッサンもわりと前面に出てきてるし。
逆に蒼が出てこない(前出の作品で触れられています)し、深春もチョコッとだけ。
若干テイストが違ってきていて、その分京介の心情が・・・暗い(笑)
それはさておき、今回は京介が動きます。物理的に。
移動もそうですが、格闘なんかしちゃったり!
そして最後の犯人との対決シーンは・・・
なんとなく伊集院大介シリーズのシリウスとの対決を連想してしまったのは私だけでしょうか?


綺羅の柩―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

綺羅の柩―建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 真由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/07/15
  • メディア: 文庫
3連投3作目もシリーズ本編です。
30数年前に起きた”シルク王”ジェフリー・トーマスの失踪事件の謎解きを
無理矢理に遊馬朱鷺に引き受けさせられそうに・・・って、朱鷺って誰だっけ?
あぁ「未明の家」に出てきた(笑)
そこの謎の老人・利根氏登場。
誰かと思えば、前作初登場の美少女霊能者・輪王寺綾乃の関係者か。
結局引っ張り出された軽井沢で起きた事件、そしてジェフリー・トーマス失踪の謎を
京介が解くハメになる訳なんですが、今回はミステリとしては薄いかな。
実際にあったジム・トンプソン失踪事件を篠田真由美流に解釈したといった所か。
ただ、解せないのは(以下ネタバレ)

なんで佐立靖人がジェフリー・トーマスの所に先回りできるんだ! お前はマンサーチャーか!(笑)

今後、輪王寺綾乃は主要キャラとして登場してくるのか?
そうしたら初の女性レギュラーだな。
あとは、前作あたりから引っ張られている京介の過去か・・。
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